クリニックトラブル事例4 育成②

前回に引き続き、育成についてです。

前回は、従業員に過度な期待をし過ぎないというお話をしました。
 
今回はどのようにすれば、
従業員を成長させることができるのかについてお話ししたいと思います。
 
大事なことは3つだと考えています。
 
①上司が求めていること(目標)を具体的に示してあげること。
 
②それを達成するには何を具体的にすべきか従業員に考えてさせて、実行させること。
 
③上司が定期的に経過を評価すること。
 
です。
 
それぞれについて考えてみます。
 
①について
ポイントは上司が求めていることをきちんと伝えることです。
 
どこに向かって努力すべきかは、部下が決めることではありません。
なぜなら、部下がやりたいことを一生懸命やったとしても成果が出にくいからです。成果がでなければその部下は評価されないため、なんでこんなに努力しているのに評価されないのだろうと、やる気を失うこととなります。
 
一方、上司が求めていることについて努力すれば成果はでやすいです。成果をだすために上司は目標を設定するわけですから、努力したことは成果に直結することとなります。
 
もし、努力しても成果がでないとすれば、上司が求めていること(目標設定)自体に修正が必要です。その場合は上司に成果がでない責任があると言えます。
 
②について
具体的に何をすべきかは部下に考えさせるとよいと思います。ただし、適宜上司のアドバイスは必要ですし、それをやっても成果がでないと考える場合は、修正が必要です。
いくつか挙げて、その中から成果がでやすいものを選ぶとよいです。
 
③について
実行したら必ず評価が必要です。
成果がでたのかでてないのか、定期的に評価をしましょう。
一ヶ月に一回程度の評価をすると良いと思います。2週間毎くらいで評価をしていくとより効果的です。
 
特に、入社したての方や少し問題があると感じている方は短い期間で経過を評価していくとよいです。